No.2のありよう~土方歳三の場合②
司馬遼太郎の新選組を描いた小説「燃えよ剣(下巻)」にこんな一節が出てきます。
場面としては、江戸幕府が大政奉還をし、新選組組長の近藤勇が、
「今後、新選組として、どうしたらいいのか」悩んで、
暗い顔を新選組の隊士に見せている、そんな場面です。
近藤に向かって、副長の土方歳三がいいます。
「新選組の大将はお前さんだ。
お前さんが、源九郎義経みたいな白っ面で悩んでいることはないんだよ。
大将というものは、悩まざるものだ。
悩まざる姿をつねにわれわれ幕下をして仰いで泰山のごとき思いをさせるのが、大将だ。
お前さんが悩んでいるために、みろ、局中の空気は妙にうつろになっている」
(近藤)「これは相談だ」
「どっちにしろ、無用のことさ」
吐きすてた。相談なら、自分とこっそりやってくれるといい、というのが歳三の意見であった。
隊長が隊士に自分の悩みをうちあけているようでは、新選組はあすといわず、
今日から崩れ去ってしまうだろう。」
以上
No.2の役割の一つとして、トップをいかに堂々とさせていられるか、
というのがあると思います。
もちろん、トップ自身が堂々としてリーダーシップを発揮できていればいいのですが、
近藤勇にように、いつも堂々としているリーダーが、時として弱気になる時もあるものです。
そんなときに、その姿をメンバーには見せないように、No.2が話を聞き、サポートする。
難しいことかもしれませんが、大切な役割です。
私もコンサルタントとして、組織におけるNo.2ではありませんが、
そのような役割を果たしていきたいと思っています。
ちなみに、トヨタの豊田章男社長が、リコール問題で
2月6日記者会見をし、また2月24日には米国公聴会に立ちます。
6日の記者会見での社長の姿を見て、トヨタの社員がどう感じているのか、
24日の公聴会の姿を見て、どう感じるのか、
個人的には非常に興味があります。
場面としては、江戸幕府が大政奉還をし、新選組組長の近藤勇が、
「今後、新選組として、どうしたらいいのか」悩んで、
暗い顔を新選組の隊士に見せている、そんな場面です。
近藤に向かって、副長の土方歳三がいいます。
「新選組の大将はお前さんだ。
お前さんが、源九郎義経みたいな白っ面で悩んでいることはないんだよ。
大将というものは、悩まざるものだ。
悩まざる姿をつねにわれわれ幕下をして仰いで泰山のごとき思いをさせるのが、大将だ。
お前さんが悩んでいるために、みろ、局中の空気は妙にうつろになっている」
(近藤)「これは相談だ」
「どっちにしろ、無用のことさ」
吐きすてた。相談なら、自分とこっそりやってくれるといい、というのが歳三の意見であった。
隊長が隊士に自分の悩みをうちあけているようでは、新選組はあすといわず、
今日から崩れ去ってしまうだろう。」
以上
No.2の役割の一つとして、トップをいかに堂々とさせていられるか、
というのがあると思います。
もちろん、トップ自身が堂々としてリーダーシップを発揮できていればいいのですが、
近藤勇にように、いつも堂々としているリーダーが、時として弱気になる時もあるものです。
そんなときに、その姿をメンバーには見せないように、No.2が話を聞き、サポートする。
難しいことかもしれませんが、大切な役割です。
私もコンサルタントとして、組織におけるNo.2ではありませんが、
そのような役割を果たしていきたいと思っています。
ちなみに、トヨタの豊田章男社長が、リコール問題で
2月6日記者会見をし、また2月24日には米国公聴会に立ちます。
6日の記者会見での社長の姿を見て、トヨタの社員がどう感じているのか、
24日の公聴会の姿を見て、どう感じるのか、
個人的には非常に興味があります。
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